■ 概 要
外国人向け観光キャッチフレーズを提案。
世界各国には、それぞれの国に観光スローガンがある。
外国人観光客が日本に来る動機は、昔からある東洋の神秘的な魅力から、最近ではアニメの影響がある。自然を見に行く目的の観光を除くと「文化の違い」を自分の目で確かめに行く観光があり、日本に来る外国人は文化が観光の目的のことが多いだろう。
学術的にも日本の文化は独自性が強い。これほど近い隣国の中国語と日本語で、主語述語といった言語構造が大きく違うように、日本は他国の影響から隔絶されて、独自の文化・文明が発達した。サミュエル・ハンチントンは『文明の衝突』で、世界の文明圏をわずか8つに分け、その1つに日本を「一国で成立する孤立文明」と取り上げている。他でも同様な研究がある。
そこで、外国人の観光客を増やすキャッチフレーズに、「学術的に意味のある」キャッチフレーズを使うのが良い。
独自の進化を遂げたとして、ダーウィンの進化論で有名なガラパゴス諸島がある。大陸から離れて孤立すると、すべてが独自の進化を遂げるわけではない。しかし日本はガラパゴス諸島と同じように、大陸から離れていることで、独自の文化が醸成されたのは確かだろう。学術的な裏付けを元にした観光キャッチフレーズとすることで、変わった進化を遂げているのでないかと思わせ(実際そうした文化が多々ある)、外国のインテリ層も納得し、説得性を高めるのが良い。
観光キャッチフレーズ「ビジット・ガラパゴス・ジャパン」のキャンペーンイメージ図
世界地図を見てみると、日本とガラパゴス諸島は似たような位置で大陸から離れ、あたかも北半球と南半球でシンメトリーになっている。偶然であるがこれを使い、相似の形にロゴマーク等をデザインして、あたかもガラパゴス諸島と日本が同じ地理的理由から、独自の進化を遂げているのでないかと思わせる。位置的にガラパゴス諸島と日本は似ていることを、本物の地図から見て納得してもらう。元々東洋の神秘的な国というイメージがあったのだから、それを更に強めることが観光には有効で、他の国にはないものがあるように思わせる(実際にある)のが良い。キャッチフレーズが浸透すれば、ガラパゴス諸島と日本との姉妹都市提携のような瓢箪から駒となるような交流も生まれるかもしれない。
■ 業 種
- 政府観光局
- 旅行会社
■ 開発コスト
- ★★☆
- キャンペーン活動費
- ロゴマーク等の制作
- パンフレット、ホームページ等のキャッチフレーズの差し替え
■ その他
- コンセプト、キャッチフレーズ、ロゴマーク制作を当社でコーディネート。
- 詳細は面談にて。