原爆資料館分館を東京に

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■ 概  要


 山口県の子供は、広島の原爆資料館が修学旅行先になる。個人的には、団地の子供会でも行ったことがあるし、修学旅行で長崎原爆資料館にも行き、高校時に自転車で日帰りで見に行ったこともある。指が熱で溶けて垂れ下がっている蝋人形を見て、帰宅した夜、洗濯機の上にある衣類が、人間の死体に思えて、そばのトイレに行けなかった記憶がある。この怖さを、核ミサイルを持つ欧米や中露の子供にも体験させて、強烈な記憶を一生残して欲しい。そうしたら、世界は変わる。なぜなら、2016年4月11日、米国務長官として初めて原爆資料館を訪れたケリー国務長官は、「人間としてのすべての感受性を揺さぶられる衝撃的な展示だった」と語ったからだ。国務長官が本物を知らずに、核兵器を数千発も扱っているのだ。「すべての人が広島を訪れるべきだ」とも述べた。
 2016年5月に日本でサミットが行われた。各国首脳は、引き継ぎで、核ボタンを説明された時、自分が広島・長崎を見に行かない、知らないなど、自分の道徳観からあってはならないことだとは、就任時に感じなかったのだろうか?オバマ氏やプーチン氏や習近平氏は、本物を見に行かなくても、映画のターミネーターの作り話で十分だと思ったのだろうか。
 核の恐怖を世界に知らせる仕事は、日本人の人類に対する義務といえる。原爆資料館分館を東京に作るのは非常に簡単だ。にもかかわらず、こんな簡単なことを70年してこなかった日本人は、道徳心や正義感やモラルといった人間性の平均値が高くはない証拠だろう。現に、外国人観光客の絶対行くべきスポットの第2位が広島原爆資料館なのだから。意味深いし、人間性の高さを示している。
 東京で都心に近いほど、金のない外国の若いバックパッカーも、関心の薄い観光客も来やすくなる。もともと国有地と同じようなものであった靖国神社を国が買い取り、どの国賓でも献花できるどこの国にもある国有慰霊場に整備し直して、ここに原爆資料館の分館を建設するのがよい。世界の有名観光スポットにすべく、世界一大規模な戦争資料館を目指すのがよい。世界最大だった戦艦大和や潜水艦伊400など展示することで、安易な戦争好きや武器マニアもおびき寄せて、考えを変えられるだろう。国際法違反だった非戦闘員への原爆投下を正当化する米退役軍人も見る。日本人のコスモポリタン的見地や、人間としてのモラルを世界に示せる(あるいは試される)だろう。もちろん東日本の子供の修学旅行先として、わざわざ海外から来る外国人の行くべきスポット2位の広島より、あろうことかディズニーランドを上位にする中学高校はなくなるだろう。
 「日本を旅行先に選ぶと、平和の作り方を学べる」と口コミで広がり、子連れの外国人がたくさん来るような観光政策をとるべきである。人類で唯一、核ミサイルを2発も落とされた民族が何を言っているのか、他の人類が知りたがっている。なぜ日本人が怒らないのかいつも不思議がっている。これに体験者が答えないと、また人類は同じことを繰り返す。黙っているのはモラルにも反する。オバマ米大統領が2016年5月27日、被爆地・広島を訪問した。演説を行い、その一番最後に「広島と長崎は、核戦争の夜明けとしてではなく、我々の道義的な目覚めの始まりとして知られなければならない。」と述べて締めくくった。広島と長崎が「道義的な目覚め」になるよう、全人類に知らせる仕事は、日本人の義務である。

 

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